(旧)働き蜂たちの独り言
ブロックの施工・かぶり厚
2010年8月22日
エクステリア&外構専門店のBee’s Garden西岡です。
鉄筋をモルタルがどれだけ取り巻いているかを「かぶり厚」と呼びます。
正確には鉄筋の表面からブロックの空洞部の表面までの寸法をいいますが、空洞部は直径70mmぐらいなので中心に10mmの鉄筋が
あると「かぶり厚」は30mmになります。基準は20mm以上です。
ブロック塀の構造の中心は鉄筋で、その鉄筋をモルタルで包み込む事によってサビを防ぎ
強度を持続させる工法なので「かぶり厚」は重要です。
誤解のないように書いておきたいのですが配筋ピッチは縦筋2列・横筋3段毎ですので
鉄筋の入っている空洞部はモルタルも充填していますが、鉄筋の入らない空洞部は
モルタルも入っていません。
モルタル自体に構造強度はないので意味がないのと、
ブロック塀の自重が増えて倒壊の危険性が増すだけなので空洞のままにしています。
決して手抜き工事ではありませんのでご安心ください。
全ての空洞部にモルタルを充填する工法を「全充填」「オールジュウテン」と呼び
主にビルの間仕切り壁等を施工する場合に耐火性や遮音性を重視して(強度は関係無く)
設計士の指定がある場合があります。