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植栽剪定って?

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剪定とは樹木の枝を切ることで、その目的には以下の四点があげられます。

①幹枝を切ることによって樹木の生育をコントロールして樹形を整え、樹木と庭全体のバランスを保つ。

②剪定によって日照や風通しを良くして病害虫を防ぎ、健全に育成できる環境を確保する。

③樹木の花付きや実付きをよくする。

④刈り込みによって、目隠しや境界明示などの生垣の機能を保持する。  

次に剪定の方法は「切り戻し」・「枝抜き」・「刈り込み」の三種類に分けられます。

「切り戻し」は樹形を小さくしたり、現状を維持するためにおこなう剪定のことを言い、 樹木の枝を切って、そこから萌芽させて樹勢を回復させるためにも行います。

「枝抜き」は混み合った枝や不要な枝を切り取る剪定のことを言い、間引きとも言います。

「刈り込み」は主に生垣を刈り込みバサミで剪定することを言います。

実際に枝を切る場合の注意点をいくつか上げてみました。

①細い枝を剪定する場合  細い枝には後に葉や花になる芽が付いているので、これらを確認しながら剪定します。  

枝の先にある芽を「頂芽」、葉の付け根にある芽を「側芽」と呼び、「側芽」は  木の中心を向いている芽を「内芽」、外を向いている芽を「外芽」と呼びます。  

「側芽」の剪定の仕方によって将来枝の伸びる方向をコントロールできまして、 「内芽」を残して剪定すると枝は上を向いて伸長し、「外芽」を残すと横に向かって  伸長します。

従って一般的には「外芽」を残せばきれいな樹形を作れます。

②太い枝を剪定する場合  太い枝を一回で切ろうとすると、枝の自重で切った枝が垂れ下がって樹皮がめくれて  木が傷んでしまいます。

この場合はあらかじめ枝の下側に引き目を入れておいて  枝の先端に近いほうから数回に分けてのこぎりで切り、最後に予定位置で切り落とします。

③花を楽しむ木の場合  枝に付く芽は、枝や葉になる「葉芽」・花になる「花芽」・枝葉花のすべてになる「混合花芽」  に分類され花芽がつくられる事を「花芽分化」と言います。  

花を楽しむ木は、この「花芽」のできる位置と「花芽分化」の時期をよく確認して剪定しないと 花が咲きません。

樹種ごとに時期が違いますので、難しいところです。  

剪定を行う時期は、針葉樹・落葉広葉樹・常緑広葉樹ともに休眠期の10月から翌年3月に 行うことが基本ですが、イヌマキ・ラカンマキなどのように厳寒期の剪定をしない方がよい 木もあったり、マツは休眠期に「緑摘み」「もみあげ」などの特殊な剪定を行う木もあります。

また生垣の刈り込みは年一回行う場合は6~7月、年二回の場合は5~6月と9~10月が一般的です。    

植木職人さんは、これらの知識や技術を親方から教えてもらって、さらに実戦で腕を磨いて 一人前になります。

また剪定の際に、植木の消毒や病害虫の処理も一緒にしますので、基本的には 専門職に管理を任せたほうが安心だと思います。

ご自身で剪定される場合は、本でよく勉強し、庭の木の種類をよく把握した上で剪定する事が 必要と思います。