コンクリートとは?
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外構や庭の工事では、ほとんどの現場でコンクリートを使用します。
擁壁や基礎の主材料に使いますし、ガレージ・サイクルポート・犬走りではコテ押さえ仕上げや刷毛引き仕上げにしたり、タイル・洋石などの薄い材料の下地材料としても使用します。
通常はコンクリート・生コンと呼んでいますが、工場で生産してミキサー車で現場に配達するためレディミクストコンクリートというのが正式名称です。
要するに水と砕石とセメントをミキサーで練り合わせたもので、量・硬さ・強度・骨材の種類・セメントの種類で注文します。
量は小型(4t車)で2.5m3まで0.25m3刻みの発注となり、通常1m3~配達してくれますが最近は空積料を請求するプラントがほとんどになりました。
硬さは配達時のコンクリートの状態でスランプという単位で表します。コンクリートを円柱の筒に入れて逆さまにして台の上に空けた場合に何cm崩れるかという数字がスランプです。
通常はスランプ15(cm)を使用し、夏場のカンカン照りの時や圧送する場合はやわらかめの18、逆に冬場や早く乾かしたい場合は固めの12、ミキサー車が進入できずダンプカーで搬送する場合は9などを使います。
強度はコンクリート打設後28日目の硬化後の硬さ(4週強度)をkg/cm2で表し、下地や捨てコンは150、基礎や土間は180を使用します。冬場は強度210を使う場合が多いです。
骨材の種類は砕石の大きさを表し、通常は25(mm)を使用します。
セメントの種類は普通セメントと早強セメントがあり、冬場の硬化しにくい場合に早強を使います。
硬さは水の配合量、強度はセメントの配合量で決まります。
従いまして、2.5m3ースランプ15-強度180-骨材25-N(普通セメント)というのがコンクリートの一般的な表現方法となります。
コンクリートは強いアルカリ性ですので防錆性が強く、L型擁壁は鉄筋を、土間はワイヤメッシュを入れて更に強度をもたせると同時にコンクリートが鉄を錆から守ります。
便利で安価で使い勝手の良いコンクリートですが、施工で注意する点といえば体積の収縮ぐらいでしょうか。
乾燥して硬化すると体積が収縮するため、割れが生じる場合があります。
普通のガレージであればワイヤーメッシュで割れは防げますが、広い場合は溝を切ったりジョイント材を入れたりする必要があります。
た重力式擁壁(無鉄筋)も場合はエクスパンジョイントを使用します。